住宅の購入と売却のやどかり
私は話しに聞くだけなのであるが祖母は引越しを沢山してきたらしい。戦前は満州に住んでいたらしいのだが終戦と共に日本に逃げ帰ってきたのである。
そこからしばらくは親戚の元に身を寄せていたらしいのだが偶然にも抽選で住宅が当たり、かなりの安価で購入が出来たそうだ。そして街に活気が出てくると地価もどんどんと上昇していったそうだ。そしてある時その住宅を売却しその資金で新しい住宅を購入したそうだ。かなり広い住宅を購入したらしいのだがそこもどんどんと地価があがりまた売却、そして購入と繰り返していったらしい。祖母が何度住宅の売却と購入を繰り返したかは詳しく知らない。今では無理な住宅マジックだろう。祖母は自身のことを「ヤドカリみたいなものよ」と笑っている。しかし自分の息子達に一人一件づつ住宅を用意し、比例して狭くはなったが自分の住宅も持っている。たくましい物である。困った事は私たちにもその購入と売却をやれと迫ってくるところである。本当にもう時代が違うのである。
今から同じように購入と売却を繰り返したとしても、購入額より売却額は下がってゆくのが目に見えている。プロがやれば違うのであろうが祖母の時代は素人でもそれが出来たのである。すごいものである。